アイリッシュパブ

店でかけている音楽の大半が アイリッシュであることに
お気づきの方も いらっしゃるかと思います。

たまに、
「アイリッシュ、好きなんですか?私も好きなのでうれしいです。」
と 言われる方も 稀に いらっしゃいます。

私がアイルランドに初めて行ったのが
1998年の7月。

その数年前から 酔いどれアイリッシュパンクバンドともいえる「ポーグス」から
どんどん トラディショナルなアイリッシュに のめりこむようになり、
「これは、行かねば。」と、上司に20日間の有給許可をたたきつけ、
「新婚旅行でもないのに、信じられんこと言う奴や。」
と ののしられながら、
飛行機のチケットだけ持って 出かけていったのが 最初です。

アイルランドの空は、鉛色で、北陸の冬のようだった。
着いた早々、「なにやら痛いもんが降ってきたで。」と思ってると
7月やのに ヒョウが降って来た。
なにやら、楽しくなりそうな予感。


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ダブリンの中央にリフィ川が流れ、とてもどす黒い。
ピート(泥炭)の影響かもしれない。
まさにギネス色だ。

とんでもなくパブが多いところだ。
おっちゃんが昼間からギネスを飲りつつテレビのサッカーを見ながら騒いでいる。
なにやら、楽しくなりそうだ。

そういえば、閉店間際のパブで警官がギネスを飲んでいた。
写真を撮ってもいいか?とカメラを向けたら、
「やめてくれ!」と怒鳴られた。
ますます、楽しくなりそうだ。

ダブリンのパブの夜は とんでもない人であふれかえっている。
ギネスを頼みにカウンターに行くのも大変なくらい、
人、人、ひとがいる。
もちろん、椅子など端っこにちょっとあるだけで
立って飲みながら、がやがや騒いでいる。

若いカップルのイングリットとエリックが、
日本人なら、漢字で、俺たちの名前を書いてくれないかと言うので
「印具律戸」 と 「絵律句」 と
持っていた筆ペンで書いてあげた。
文字の1つ1つの意味も教えた。
イングリットは 「戸がドア」であることが気に入らない。
エリックは 大笑いしていた。彼らは大事そうに 紙片を財布に入れ
帰っていった。
隅で 黙々とバンドが演奏してるというのに
大騒ぎだ。
その姿もほとんど見えない。
楽しい夜だった。

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ダブリンはその街自体が パブだ。
なにせ、10メートルおきにパブがあるといってもいい。
夜になると ぞろぞろと各人の行きつけのパブに行く。
「パブ」とは「パブリックハウス」の略であり、
元来が「公民館的憩いの場」なのだ。

だから、アイルランドにおいての「パブ」の役割は
とても重要であり、
日本の「カラオケパブ」とは、全く異質なものといっていい。
多くのパブは何代も子孫に引き継がれ、
そこで働くパブリカンの きびきびした働き振りには
何度も驚かされた。

アイルランドには、ホテルより安い「B&B」(ベッド&ブレックファースト)が
いたるところにある。
泊まるところは、すぐに見つかるから、心配いらない。

適当に投宿した「B&B」に酔っ払いつつ帰る途中、
グラフトンストリートで巨大な清掃マシーンが
でかい音をたてながら、道路を掃除している。
よく見ると、路上にはゴミがかなり散乱している。
宿に帰ると、眠そうな主人が
「楽しかったか?」と聞くので、
「楽しかったよ。でもゴミがすごいね。」と答えると
「ゴミ出さなきゃ、清掃員の仕事がなくなるだろ。」
と。
なるほど、と思いながら、
ダブリンはもうええやろ、と
北へ行かねば、と、思ったのであります。


続く。
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by yui-2910 | 2009-01-11 00:18 | アイルランド
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