何らかの権威

「権威」や「権力」に、極端に弱い人がいる。
いや、憧れると同時に、恐れを抱いてるのだ。

さて、皮膚科に移って、なんとかなると思っていた。
しかし、またしても、検査ばかり。

「いつになったら、直るのですか?それとも、直らんのですか?」

主治医は、めんどくさそうに言った。
「そういわれてもねえ。ほら、この薬で、発疹がかなりひいてるじゃないですか。」
と。

たしかに、ステロイド系のマイザー軟膏を塗りたくると、発疹は消えた。
しかし、塗らないとまた、どんどん範囲が大きくなる。
つまり、ただ、症状を抑えてるだけで、何の解決にもなっていないのだ。
背中の痛みは、あいかわらず、なのだ。

ある日、身内の医者に相談した。
専門外なので言わずにいたが、これまでの経緯をかいつまんで説明した。
すると、
「とりあえず、今までの検査結果のデータをもらってきてくれ。みてみたい。」
と、彼は、言った。

次の診察の日、私は、
「身内の内科医が、今までの検査結果を見たいので、コピーして欲しいと言ってるんですけど、いただけますか?」と訊いた。
その瞬間、平静さは保っていたが、その医者の顔色が、明らかに変わった。
にこやかな、作り笑いで、
「ああ、わかりました」と、主治医は言った。
しかも、何の検査をしたのか忘れたが、
今まで、3日はかかった検査結果が、その日の検査結果は、午後には出ていた。

そして、さすがに、切れる一言を言われた。

「もしかしたら、扁桃腺に、異常があるかもしれないので
耳鼻咽喉科に、連絡しときましたので、すぐに言ってください。」

もっと、早くから、要因のひとつに考えられたのじゃないのか?
あなたは、身内に医者がおるから、態度を急変させたんじゃないのか?
今まで、あなたは、俺の痛みを感じて接していたのか?

その他、もろもろ、診察室で、ぶちまけてしまった。
整形外科から、皮膚科。そして、耳鼻咽喉科。
「これじゃあ、たらいまわしだなあ・・・。」
などと、うつろで絶望的な、しかし、希望を持ちつつ、といった
絶対矛盾的自己同一な気持ちで、
隣の耳鼻咽喉科の診察室に入った。

耳鼻咽喉科の先生は、端的だった。

「あなたの、症例は私は、初めてです。この大学病院でも2人目です。その皮膚病患者さんは、いらっしゃるのですが、それに伴って関節や骨に異常がみられる患者さんは、極めてごく一部です。なぜ、そうなるかは、わからないのですが、扁桃腺が、なんらかの原因で異常になっている可能性があります。(病巣扁桃)と言います。その原因は、ストレスやアレルギーなど、数限りなくあるので、はっきり言って、わかりません。しかし、扁桃腺が異常とも言い切れないのです。確立は50%。扁桃腺の手術をしてみますか?もし、(病巣扁桃)ならば除去すれば、確実に直ります。そうでなければ、無駄になりますが。あくまでも、手術したからといって、直るかどうかはわからない。フィフティ・フィフティ、なのですが・・・。」

即答した。
「すぐに、やってください。」と。

少し、光が見えてきたと思った。
皮膚科のドクターの顔は、もう、忘れていた。
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by yui-2910 | 2009-03-03 22:50 | 日々の話
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