パン屋になる。vol.2
ヨシモトカヨの歌にあるが、
「白南風」が待ち遠しい。 梅雨明けに吹く、南風のことだ。 寒さには、なんぼでも耐えられる自信があるのだが、 暑さには、からっきし、弱い。情けないことに。 生地に熱がつくことにも異常に気が張ってしまう。 パン屋にとって、一番、いやな季節の到来だ。 お客さんも、少なくなる。(笑) 前回の続きを。 働き口のないまま、もんもんとしつつ過ごしていると、 知り合いから、ある就職口を紹介してもらった。 学校給食などを手がける、中小企業の工場であった。 正直、 「工場は、駄目やんなあ」 と思った。 後日、ブレッドの堀さんに、その旨を伝えた。 またしても、意外な返答だった。 「それはいい!ぜひ、行きなさい!」と。 私にしてみれば、本意ではなく、 工場のパンなんて・・・・、という感じだった。 だいたいが、私の作りたい、極めたいフランスパンなど、作れないではないか。 堀さんは言った。 「それは、置いといて、パンの作り方自体を知らなきゃならない。とりあえず、行ってみたらいい。」 それだけだった。 私は、面接に行き、その3日後から、その工場のタイムカードを押した。 気は、重いような、楽しみなような、 複雑に入り組んだ、西田哲学的に言うと、絶対矛盾的自己同一、 だった。 続きは、また。
by yui-2910
| 2009-07-08 22:45
| pann
|
|
ファン申請 |
||