パン屋になる。vol.4

続きを。

vol.3で書いたように、工場での仕事が不本意ながら始まった。
今日は、工場のパンについて、少し書こうと思います。

工場といっても、中小の町工場である。
完全なオートメーションではない。
あんぱんや、メロンパンなど、ほとんどが手作業で作る。
ここが、大手のY社や、S社と違う。

基本的な製法は、大手と変わらない、中種法だ。
菓子パン生地のような、砂糖が対粉25%くらい入るもので、
柔らかさを求め、なおかつ、日持ちもよく、
デバイダー(分割機)の圧力にも耐えられる生地を作るには
最適な手法である。

ただ、大手と中小の決定的な違いは
若い人材がいるかいないか、
ここである。

若くてパン職人を目指す人は工場にはいない。
が、大手には、「仕事」として働く若い人材が沢山いる。

中小には、それがない。
慢性的な人手不足だ。
無理もない。安い、しんどい、汚い、となれば、人材など集まらない。
ましてや、パン職人を望む人が来ない。

パン職人を目指す人たちは、リテールベーカリーに行く。工場には来ない。
当然といえば当然かもしれない。

私は、常に、
「ここにいて、いいんだろうか?」と悩んだ。

とんでもなく、高齢な職場だった。
当時、私は30代だったが、
ほとんどのそこにいる職人は50代、60代だった。

言われたことは、率先してなんでもやった。
とにかく、吸収したかった。いろんなことを。

ただ反面、「自分のやりたい事とは違うのだ。」と
いつも、考えていた。

悩みは、いばらのようにふりそそぐ、か。

では、また。
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by yui-2910 | 2009-07-31 22:41 | pann
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