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カテゴリ:日々の話( 74 )

暑さ、去り。

ようやく秋らしい涼しげな空気が漂い始めました。
今年の夏は、とにかく、「疲れた」の1語につきる。
朝6時の時点で厨房の温度計表示がすでに34度となると、
頭がくらくらしてくる。

今までの夏で一番身体的にきつかった。

それだけ抱えてる案件も仕事以外に多く、
ついに、8月末には夏バテ状態に陥った。
10日以上はなんだか、だるくて仕方がなかった。

生地に熱をつけないようにするにも
なかなかにうちのアナログチックな設備では知恵を搾らねばならない。

浄水器にかけた水を冷やすのも一つの策ののだけれども、
パン用ミキサーのボールを外側から冷却するのが
もっとも効果的だと思う。
でかいタライに製氷機の氷を大量に入れ、
水をはり、熱がつきそうなら、それをあてがうという、実に原始的な手法。

そういえば、でかいミキサーなら周りを冷却水が循環し、
コンピューター制御で生地温を調整するのを見たことがあるが、
(Y社や、F社などの大手なら、当たり前の話)
そんなものは当然なく、いたってアナログな世界だ。

ようやく、暑さも一段落して、ほっとしております。
少しずつこれからそういった悩みからも解放されていくことに
安堵しておる次第です。

そして、秋の空気は、なにやら不穏な情勢も運んできた。

我が家の息子は少し離れた、山の高校の寮に入っていて、
週末になると帰ってくる。
そして、彼は郷土芸能部というところに所属し、
「ささら」を駆使して、「こきりこ」を舞っている。
日中友好の文化交流の一環として、明日から修学旅行で中国へ行き、
中国の高校生や大学生は彼らの伝統芸能を
そして息子は五箇山郷土芸能を披露する。

はずだった。

中止になった。

発端について個人的に思うところはあるのだけれども、
ひとつだけ発言するとすれば
こうした、民間人が少しずつ築き上げてきた文化交流や友好関係を
いつでも政治とメディアが簡単にぶち壊していく。

いつだって、思惑の奴隷にされている。

残念な話だ。

そして、急遽、明日、五箇山麦や祭りに出演するそうな。
交通機関は夜にはない地域ゆえ、
お迎えに行かなきゃならなくなった。

総理、すでに入っていた私の大事な予定、どうしてくれるんですか?
今日は笑ってすましたろ。(笑)

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先週の城端別院。
大人よりも上手な10代の奴ら。
by yui-2910 | 2012-09-22 17:50 | 日々の話

ひぐらしの鳴く夏。

猛然と日々が過ぎてゆく。

夏になり、8月が過ぎていく。
ある企画の代表なんぞになってしまったので、
恐ろしく忙しい夏だった。今年は。

唯一のお盆の休暇も毎年恒例の山行を無理やりに入れた。
こうなりゃ、もう、やたけただ。
と、ゆっくりすりゃいいものを、血気盛んにスケジュールの隙間に入れた。
と言うより、山でリフレッシュしたかったのだが、
こんなに毎日、お日さんがサンサンと降り注いでおるというのに、
13日~16日は最悪の天気で、
雨の中テントを設営し、暴風雨の中、テントを撤収。さらに登っては、
雨の合間をぬって急いで濡れたテントを設営し、
翌日、またしても風雨の中、テントを撤収。

北アルプス、双六のテン場。
とても西鎌尾根は行く気力など消え失せ、
あえなく敗退。

春の残雪期以来の身体には、テント縦走のザックの重さには耐えられなかった。
槍の穂先は姿さえも見ることはなかった。
まあ、こんなことはよくあることだが、
下山後のこの暑すぎる天気はいったい何なのだと、恨み節。

今年は山ではない。そう感じる。
だから、運もなかったのだ。
今、自分のやらねばならない優先順位が低いのだ。
今私が関わっている企画は、来年では遅いのだと感じる。

ここでは公にあえてしないが、
また、次なる案件も山済みだ。

いずれ告知するかもしれないけどね。

もう夏休みも終わる。
いつもなら暑くても朝晩は秋の風が吹いていると思われるが
どうも今年は様相が違う。

意識的な節電は必要だが、
暑すぎる午後はエアコンも必要だ。

充分、電力は足りている。

過渡な節電は、高齢者や子供の熱中症の原因になる。
今までのような垂れ流しの生き方をやめればいいだけだ。
無駄で浪費的な使い方を改めればいいだけなのだ。
必要なものを必要とし、不要なものは持たなければいいのだ。

便利であることと幸福とは同義ではない。

戦後、日本人の希求した高度経済成長は再度来るわけではない。
だとすれば、どこに日本人は着地点を見出せばよいのか?

それを次なる世代にその答えを渡していくのが責任ではないかと思う。

少々、テーマが左右にぶれてしまい、今日のブログは散らかった感じになった。
改めて、書くことにしよう。

最後に。

毎日ラジオを聞きながら仕事をしてますが、
それはNHK‐AMのR1であるのですが、甲子園の終わった今、毎日、
「夏休み子供科学相談」がとても楽しいです。

本日最後の質問。
「ミーミーぜみが鳴いても普通なのに、ヒグラシが鳴くと淋しくなるのはどうしてなんですか?」
だった。

明日も楽しみだ。
by yui-2910 | 2012-08-28 17:56 | 日々の話

地産地消とは、独立独歩と同義だと思うよ。

昨日のブログで間違いがあったので訂正します。

  「脱依存」の社会の構造基盤が変わらねばと思っている。

これでは間逆の意味になってしまう。
「依存」の社会からの構造基盤が変わらねばと思っている。にしなければ文章がおかしい。
失礼しました。

原発も基地問題も水俣病もその他、いろいろ、根幹にあるものは同じである。
立地自治体が悪いわけではない。例えば大飯町の人々を悪く言う急進派の人もいるが、
私はそうは思わない。自分の生まれ育った土地に愛着のある人々に違いないのだから。
電源交付金があっての今がある。
悪いのは町民ではない。そのシステムを生み出してきた背景に「fact」がある。

3.11以降、明らかにこの国は変わった。
今しっかりと日本人が享受してきた戦後の繁栄は本当に正しかったのか?
モノにあふれかえってる生活が本当に裕福なことなのか?
問われているし、見直す時期にしなければならない。

私は福島原発事故は単なる事故ではなく、日本人の存在理由までもメルトダウンしたと思う。
福島を分断するわけにはいかない。
だって、世界からみれば日本なんか本当に小さい島国で
福島も東京も富山もみんな同じ、なのだから。
ついでに言えば、だから、非難した外国人や観光客の足が日本から遠のいているのだと思う。

あと、東京を目指してる自治体。これは必ずと言っていいほど失敗する。
わかりやすい例が私の店のある商店街。

今は、「駅前商店街」という名称だけれども、以前は「石動銀座商店街」という名称だった。
日本中に「銀座商店街」が無数に現れたのが戦後経済成長の頃。
つまり、地方の商店街はすべて華やかで都会的な「東京」という幻想を内包しながら
自分の街に「東京」を投影していたんだと思う。

結果、無数に存在した日本中の「銀座商店街」は個性は失われ、現在のシャッター通りとなっていったと言えばわかりやすいのかもしれない。

なんかのドラマの誘致活動やアウトレット誘致など、
典型的な「依存型」の街おこしであり、
これは戦後の典型的な地方の形であることに気づいてる人は何人いるだろうか?

つまり、長続きしない終わりの見えた繁栄の希求でしかない。

「地産地消」

この言葉の意味をちゃんと考えて予算、使いましょうね~っと。

ほんとは、レバ刺しのことを書くつもりだったんだけどなー。
今日はこの辺で。
by yui-2910 | 2012-07-03 18:27 | 日々の話

日本の夏。

ずいぶんとブログを休止していたものだ。身辺がにわかに忙しく、というのもあるけれど
先月、1回は書いたのだけれども、
最後の最後にアップロードする時点で何を押してしまったのかわからないが
すべて消え去ってしまうという悲劇的な事態に陥り、すっかり頭にきたこともあり、
しかもその後にPCの状態が悪くなり、どうにもこうにも策を模索しても
改善される気配のないこのPCに対して、

「もうお前は信用しない。うんざりだ!」

などと、何の解決にもならない体たらくなこのわが身に
うんざりしてしまいました。

しかしながら、PCお助け部隊に電話をし、
この厄介者を言うことのきく忠実な奴に改善してくだせえと伝え、
若い方が現れて、あっという間に解決させ、
彼は涼しい顔をして先ほど帰って行った。

こういった自分には到底無理難題な事項をさらりとやり遂げていく、
ある意味「職人」みたいな方の手際の良さには、ほとほと感心するのだ。
その人にしてみれば「仕事」なのであるから当たり前のことなんだろうが、
素人からみれば「プロフェッショナル」な人物であり、
「ふうぉー」となる。

これと良く似た感覚が以前にもあったねーなどと考えていると
思い出したのが「引っ越し業者」の人達である。
彼らもまた、実に手際の良い作業でもって、リーダーっぽい人の指示により
連携を保ちながら、大型家具や電化製品などを
傷つけることなく運搬するその様を目のあたりにした折、
いたく感心した。
いろいろなシチュエーションがあるだろうが、それをものともせずにこなしていく作業は
経験でしか得ることができないと思うのだ。

最後に。

先週の総理官邸前の反原発デモ。
警察発表は15000人、とあるが、岩上安身氏のユースト中継をライブで見ていたが、
明らかに10万人以上いたと思われる。
ここに今の日本の歪みの象徴的なものがあるんじゃないか?と考えるのです。
その前の週は主催者発表で、45000人。警察発表は数千人だったと思う。

毎週行われる抗議行動は、明らかにツイッターやフェイスブックで拡散している。
テレビはずっと伝えなかった。ここに疑問を持つかどうかだけで、
この国は変わる。

このデモはある種のイデオロギーや政治団体、組合などの動員型の旧来のデモではない。
個が集結している点、そして、非暴力無抵抗な点。
確実に今までとは違った側面を持っている。
新しい形なのです。

そして、私は
「脱原発依存」というより、
「脱依存」の社会の構造基盤が変わらねばと思っている。

来るか?「アラブの春」ならぬ「日本の夏」。
by yui-2910 | 2012-07-02 18:22 | 日々の話

アースデー。

アースデーに出演の為、富山城址公園へ出向く。

今年のテーマはエネルギーであるから、
それに関連したいろんなブースが出ている。
個人的に関わっている方のブースで手作り感満載の
模造紙に書かれたものをゆっくりと読んでいた。

そのブースのテーマは文科省作成の全国の小中高生に配布される、
いや、もう配布されてる地域もあるが、
放射線教育に関する副読本への問題提起である。
文科省作成といっても直接文科省が作成するわけでもなく、
文科省が作成を依頼した先は「原子力振興財団」であるから
にわかに信じ難い話だ。

3.11以前は、「わくわく原子力ランド」というタイトルだったから
震災以降、こりゃまずいと、新たに作成したものである。

そして、新副読本。
子供たちに放射線の知識を身につけさせる意図で作られたものだが、
福島のことには一切触れられていないどころか、
むしろ、安全だから大丈夫、と受け取れるような内容だ。

確かに過剰に放射能を恐れる意見には私も違和感がある。
しかし、
「FACT」(事実)は絶対的に語られるべきものだ。
子供たちには未来がある。
その未来ある彼らに「FACT」を伝えないで
いったいどうするのだろう?

なぜこういう事態に陥った日本で、
文科省は「原子力振興財団」に作らせるのだろう?
一般論で考えても誰しもおかしいと感じるはずだ。

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夕刻になりキャンドルナイトで少し静かになった芝生の広場から
剱岳が見えている。

イデオロギーとあまり結びついていないアースデーはとてもいいと思う。
エネルギー問題も震災も原発問題も
個人のイデオロギーとは別に語るべき問題であると
私は思っている。
by yui-2910 | 2012-05-14 17:14 | 日々の話

電気の話。

今夏の電力需給の問題が毎日のように新聞に載っている。
個人的には福島の検証がまったくなされていないのに再稼働とは、
おかしな話をするものだと思う。

パン屋はオーブンを使う。
かなり大きい容量を使用する。
当然、電気代も馬鹿にならない。
動力の契約のワット数に以前から疑問を持っていたので、
近所の電気屋さんに調べてもらったところ、
かなりのワット数が下げられることが判明した。
最初の契約時に電力会社はかなり余裕を持って数値を出していたからだ。

普通の家庭の契約とは異なり、動力部分、つまり、
オーブンやミキサー、店のエアコン、冷蔵庫など容量の大きい機械がこれに該当するのだが、
これらの容量を足して
「おたくはこんくらいのワットですわー」ってなことで決められる。

1キロワットあたりの基本料金が1113円である。

7キロ下がった。

つまり、この基本料金だけで、月々8000円近く、年間10万円近く下がることになる。
なんということだろう。
このような仕組みになっておったとは、ツユ知らず・・・。

オール電化住宅というのがある。
うちはそうではないが、以前働いていた職場の人の話でこんなのがあった。
その人の家に雷が落ちた。
そのせいで、停電になるわ、テレビなどの電化製品は壊れるはで大変な目にあったという。
オール電化なため、風呂も入れない、トイレも流れない、(なんかすりゃ流れるとは思うが・・)
なにより、寒い。
極めつけが車庫の電動シャッターがロックされ、手では上がらない。
つまり車が出せないので仕事にはいけない。

なかなかに皮肉な話であるなあと思いながら、
この話を聞いていたことを思い出した。

そもそも夜間電力というのは、電力需要の少ない夜中でも
止めることのできない原発の過剰電力の消費対策の1つである。
火力や、水力は電気が余れば止めりゃいいが、
原発は止められない。
常に発電するので、過剰電力を揚水発電で消費しなければいけないくらいだ。

しかし、節電は常に心がけていたのだが、
基本料は固定なので、節電しようがしまいが関係ない。

まだまだ、知らないことが多い。

電気料金が下がるのはうれしいが、
なんだか、複雑、です。
by yui-2910 | 2012-04-25 18:10 | 日々の話

でかくなる話。

2日続けての更新です。
珍しい。(笑)

昨日の話の関連でもう一つの事を書くのを忘れていた。

パンを買いに寄ってくれた同級生の話。

「神戸には何年くらいいたの?」

私は神戸にはよく立ち寄るが住んだことはない。
どうやら神戸でパンの修業をしてきたことになっているらしい。

以前、こんなことも言われたことがある。

「ドイツで修業なんて、すごいですねえ。」

私はドイツには立ち寄ったこともない。(笑)
行く機会があるのならぜひ行ってみたいものだが、
残念ながら今のところありません。

どこからこんな話になるのか知る由もないが、
噂話の拡散とは、考えようによっては怖いものだ。

逆の意味でのよろしくないような噂だとしたら末恐ろしい。
もちろん、そういう風に言ってこられた方を非難しているわけではない。

常に情報は曖昧な側面も併せ持つという1例なのだと思う。

例えば、原発事故以降、既存のメディアの在り方が問われている一方で、
インターネット上のツイッターやSNSの存在がクローズアップされてはいるが、
このあたりの情報の量たるや膨大すぎて
真偽の判断がしづらい側面を持っている。
仮に適切な視点で選択出来たとしても、その判断に膨大な時間が費やされる。

全てを許容してしまうのも、また、危険だということだ。

で、神戸にもドイツにも私はいたことはありません。

前にも書かせてもらいましたが、
富山県内の中小のパン工場で働き、働きながら高岡の西田の「ブレッド」を週末掛け持ちし、
工場を辞めて「ブレッド」1本にした後、
東京の「日本パン技術研究所」に入り、
帰ってきて現在に至ります。

はい。(笑)
by yui-2910 | 2012-04-10 17:08 | 日々の話

手帳の話。

中学校の時の同級生の女性が子供を連れて来店してくれた。

最初、私はわからなかったのだが、
まあ、今までも同様に全く忘却の彼方に、なんてことも多々あり、
なにやら先方に対して失礼な奴であるなあと、
この記憶力のなさというか、次々に忘れゆくというか、
消去していく出来の悪いOSのごとき頭脳は何とかなるまいか?などと
感じることは、ままあるのであり、
申し訳ないと頭を下げるのである。

ただ、先方が名前を告げ、それにもかかわらずわからないこともあり、
メンテナンスに近所の電気屋へでも行きたい気分である。

どうやら、新しい関係を構築するたびに、古い関係は消去していくシステムがあるようだ。

そういえば以前のパン屋ではなかった頃の職場の人々の
顔は覚えているが、名前が怪しくなってきている。
たまにやってきて、
「ひさしぶりやなあ、元気そうでなにより!」などと言われ、
顔はわかるのだが、名前が出て来ない、なんてこともある。

そういうことが多々あるので
今年はスケジュールが目白押しということもあり、
手帳に忘れないように、予定やら何やらを3月から書き込むこととした。
これで、いろんな失念をしてしまうことから回避できると
なにやらせっせと書き込むことが億劫でもないことも判明したのだが、
とんでもない落とし穴があった。

店に貼ってあるカレンダーは予約やらを書き込むのだが、
これに慣れすぎていた。
そのカレンダーは日曜日はじまりであり、
手帳のカレンダーはなんと月曜日始まりであった。

水曜日と木曜日を間違えて、夜にスタジオで待っているといつまでたっても誰も来なかった。

なんということだ。
その後、注意しなけりゃと思って手帳は見てみるも、
何回見ても月曜日始まりは、やりにくくて仕方がない。
せっかくだけれども、このタダで手元にある手帳は断念せざるをえない。
生まれて初めて有料の手帳を書店で買い求め、
使用することとなった。

もちろん、日曜日が頭のやつだ。

さて、あとは
osをなんとかせねばならない。

幸いにその女性はすぐに告げられてからわかったので
なんとかなるかもしれない、まだ。

いや、飲みすぎなのかな?
by yui-2910 | 2012-04-09 17:54 | 日々の話

東北へ行く。

郡山へ所用で行くこととなったので、先々週の夕刻、車を走らせた。
同行者1名。
地の利は全くと言っていいほどないので、
一体、どのくらい所要時間がかかるのか見当もつかない。

ちなみに、ボランティアではありません。
あくまでもあるお方と会う約束を果たすためであった。

今まで東北地方には山形や、会津若松には行ったことがあったが、
全て電車であったので、距離感がつかめない。

その日に行けるのはせいぜい磐梯会津くらいまでだろうと思っていたが、
あっけないほど早い時間に通過してしまったので、
ある人物と会う約束をしていたのは次の日の夜であることもあり、
できるだけ北上してみようと考えた。

結句、仙台に23時には到着。
PAで車中泊し、次の日に石巻まで行くこととなった。
意外と近いのです。

初めて目の当たりにする石巻の市街地は壮絶であった。
デジカメで撮影する気にもならない光景だった。
当然だが、テレビとは感じ方が違う。

津波でやられたお寺の脇に
墓石がやられずに建っている。
カーナビに記されるガソリンスタンドや様々な施設など当然なく、
新たに建てられた真新しいコンビニがあるだけだ。
その横には、かたずけられない漁船が転がっている。

こんな光景がずっと北から南へと延々と続いている。

約束は夜だったので、南へと車を走らせる。
海は穏やか、だ。

南相馬で警戒区域、立ち入り禁止。警官が国境のごとくゲートを封鎖するかのようだ。
飯舘村から郡山へと入った。

用事を済ませ安堵していると、
富山から来たと知った何人かに声を掛けられた。

「放射能に対して、僕らは麻痺してしまってると思われていませんか?」

重い言葉である。
福島県に暮らしている人達の苦悩が凝縮されている気がした。

外部から来た我々のような人間の意見が聞きたいのだと、彼は言った。

ただひとつ確実に言えることは、
本来は被害者であるはずの「FUKUSHIMA」の人達が加害者にすり替えられ、
マイノリティになってしまうことが怖いのだ。
それだけは何としても避けなければならない。

所用も済ませ、あとは帰るだけなので、次の日いわき市へ行ってみた。
広野町で高速を下ろされる。それ以上は入れない。
直前のPAではマイクロバスの人達が白装束に着替えていた。

Jヴィレッジはベースキャンプのようだ。
いろんな車両が入り乱れている。
また、白装束だ。

小名浜へ向かう。
破壊されて枠組みだけの市場のすぐそばで、
おばちゃんが海鮮丼の店を仮設で営業させていた。
その顔から想像できるくらいイメージとぴったりな、だみ声、である。

なんと、クールでガッツのある店だ。
迷わず海鮮丼を奮発して食した。

うまくない訳がない。

おばちゃんの後でポスターの鳥羽の兄貴が笑っていた。

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疲れなど感じなかった2日間。
まだ、振り返るわけにはいかない現実が
そこにあった。
by yui-2910 | 2012-03-28 18:07 | 日々の話

日々なる憂鬱。

3.11から1年。

いろいろなものが見えては、ああ、そうか、と息を吐き
あるときは絶望し、悲しみ、怒り、
さて、どうしようかと考え、

結局、答えなど何も、出ない。

私には、メディアや永田町が
「絆」と言えば言うほど、分断されていくようにしか思えない。

ただ、祈る。

さて、当店のあるこの小矢部市。
ご多分にもれず、人口減少に歯止めはかからない。
最近、残念なことがあった。
近所のカフェがついに閉店とあいなった。
それだけではなく、ひいきにしていただいてたイタリアンのお店も閉店になってしまった。

いずれの方も非常にがんばっていたのを私は知っている。
そして、両者とも、私の店よりもスタートがやや遅かったこと、
個人の力でなんとかやっていたこと、つまり、地産地消の原点ともいうべき、
独立独歩の精神でもってやっていたこと、
などから、なんとなくこの私も同志めいたようなものを感じていたのです。

ある自営業の友人が私に聞いてきたことがある。
「150円のパンを100個売っても15000円なんやなあ?しかもそれって利潤ではなく売り上げだけやろ?いったい1日、何個うらんなあかんのや?」

そうやねえ。この男は1回の仕事が数百万単位やから、
そんなんで飯が食えるのか心配したのだ。
こういう、単価の大きな仕事は当然支払いもでかい。
うちの店はミニマムなのだ。
だから、支払いも大きくはないのだけれども、やはり彼には不思議なのだ。

うちの店が約6年続いてきたことは素直にうれしい。
小矢部市でなんとかやれてることには、
少し、誇りを持っている。

しかし、やっぱり、若い人たちが辞めていくのは
何だか淋しいものだ。

さて、お客さんからオレンジの皮はどうやったら綺麗に剥けるのか?と、聞かれた。
簡単です。
皮ごと剥いてください。はい。

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by yui-2910 | 2012-03-12 16:50 | 日々の話